一般社団法人 自己分析理論協会

認知バイアスへのアプローチ

前回、認知バイアスについて書きました。
認知バイアスとは、「物事の判断が、直感やこれまでの経験にもとづく先入観によって非合理的になる心理現象」のこと。
要するに、固定観念や思い込みで合理的ではない判断をしてしまう事でした。

今回はその続きを書いていきます。

関係性と根拠は別である
人間には様々な関係性があります。
親、兄弟、親戚、先輩、後輩、先生…等

「…が言う事だから信頼できる」
よく聞く表現に、こんなものがあります。
前回、最後に触れましたが、これは常に正しいとは言えません。
何故なら、人間とその情報の根拠に因果関係はないからです。
「信頼できる人間でも、常に認知バイアスがかかっていない正確な情報を言っている」とは言えないということです。

専門家
では、誰のいう事なら信頼ができるのか?という話になるわけですが、
それは「専門家」です。

例えば…
勉強:学校の先生・塾の講師・教授等
登記:司法書士
税金:税理士
病気:医者
犯罪:警察・検察・弁護士 等…
上に挙げた例に、反論をする人は少ないと思います。

「病気になって不安だ。でも弁護士の先生が大丈夫と言ってくれたから信頼できる。安心だ!!」とはなりませんよね。
これは何故安心できないのでしょうか。
答えは簡単ですね。
弁護士は一般的に「能力値の高い社会的に地位のある信頼できる人」かもしれませんが、病気の専門家ではないからです。

困ったことがあったら、
その分野の専門家を頼るのが大事ということですね。

自分が認知バイアスにかかって、情報を正確に取得出来ていないのではないか…
どうしたら解決できるのか。

これは実は自分の事を知る。つまり自己理解をすれば解決する事が出来ます。
次回は自己理解について書いていきたいと思います。