一般社団法人 自己分析理論協会

「自分を理解する」意味を考えてみよう

まえがき
人は自分の事をあまり理解できていない

「それは違う!」と言う方もいるのではないでしょうか。
しかしながら、表題の通り、多くの人にとって自分を理解するというのは難しいことなのです。

「知っている」と「理解している」は違います。それぞれ以下の通りです。
知っている…認識はできる
理解している…誰かに説明が出来る

多くの人にとって、「自分」とは知っているものであり、理解しているものではないのです。
自分を理解している人は、自分を相手に説明する事が出来るということなんですね。

「自分を理解する」とは、何故難しいのでしょうか。
検討してみましょう。

理解とは
そもそも「理解」とは何なのでしょうか。
辞書を引いてみると次の通りとなります。
>理解とは
>物事のしくみ…を論理によって判断しわかること。
https://kotobank.jp/word/%E7%90%86%E8%A7%A3-148409
>論理とは
>思考の形式・法則。議論や思考を進める道筋・論法。
https://kotobank.jp/word/%E8%AB%96%E7%90%86-664154

つまり、「物事(自分)のしくみを自分の思考の形式でわかる」になります。

自分の思考の形式とは何でしょうか。
こちらも辞書で引いてみましょう。
>思考とは
>考えること、またその考え。
https://kotobank.jp/word/%E6%80%9D%E8%80%83-72998
>形式とは
>外に現れているかたち。外形。外見。
https://kotobank.jp/word/%E5%BD%A2%E5%BC%8F-58841

これは、「考え方」と置き換えても語弊は少ない様に思います。

統合すると、
「自分を理解する」とは、
「物事(自分)のしくみを自分の考え方で説明が出来る」という事になります。
だから、自分を理解するというのは難しいんですね。

自分を理解するためには
「自分を理解している」定義はわかりました。
次は自分を理解するのに必要な事を検討してみましょう。

>「物事(自分)のしくみを自分の考え方でわかる」こと
定義の中で二つの要素が見えてきました。それぞれ以下の通りとなります。
①自分の考え方
②物事(自分)のしくみ 
物事(自分)のしくみを定義する為に、自分の考え方が必要なわけですから、
自ずと①を先に定義しなければ、②を検討する事は出来ないという事になります。
前提(自分の考え方)がわからない状態では、結論(自分のしくみ)を論じる事は出来ないということ。
よって、検討すべき順序の優劣は①>②になります。

まとめ
・自分を理解するとは、「自分」を明確に説明出来る状態である。
・自分を理解する為には、自分の考え方が明確に定義してある必要がある。
・自分を理解する為には、まずは「自分の考え方」から定義していきましょう。

他人に自分を売り込む為には、自分を明確に説明できなければなりません。
もし「自分」を、自分の考え方を元に、明確に説明する自信が十分ではないと感じたら、
是非一度自己分析してみてはいかがでしょうか。