一般社団法人 自己分析理論協会

努力の質

皆さんは「努力」をされているでしょうか。
弊社のブログを見るような方は、おそらく皆さん努力されている事と思います。
しかし、その全員が結果を出しているかというと、残念ながらそうではないというのが現実だと思います。

何故結果が出ないのか。
本日は、「今でしょ!」が有名な林修先生の言葉を借りて努力について触れたいと思います。

林先生の言葉
林修の名言
努力は裏切らない
っていう言葉は不正確だ。

正しい場所で
正しい方向で
十分な量なされた努力は
裏切らない。

この言葉が本当にその通りだと思います。
これだけだとここで終わってしまうので、以下の3つの要素に区切って考えてみましょう。

要素を分解する
①正しい場所で 
②正しい方向で 
③十分な量なされた努力

仮に弁護士の先生になるのが目標の人がいると思います。
弁護士の先生と言えば、法律の第一人者ですよね。

①正しい場所
「音楽科の学校に通うぞ!」という方がいたらどうでしょうか。
正しい場所ではないですよね。
弁護士は法律の専門家であって音楽の専門家ではないからです。

②正しい方向
では「弁護士になる」という観点から考えた時に、法律の分野であれば何を勉強しても良いのでしょうか。
「不動産トラブルのプロフェッショナルになる為に建築基準法や借地借家法等(以下、「不動産関係の法律」と言います)を必死に勉強するぞ!」という場合はどうでしょうか。

弁護士になる為にはまずは司法予備試験を合格する必要があります。(法科大学院を卒業していない場合)
試験科目は所謂六法+選択科目+三科目の論文です。

つまり、「弁護士になる」という目標に絞ったとき、不動産関係の法律の勉強は必要ありません。
つまり正しい方向ではないと言えます。

③十分な量の努力
「弁護士になる為に毎日勉強しているんだ」
という方がいたらどうでしょうか。
それはすごい!と感じるかもしれませんね。

しかし、毎日「10分」勉強しているだったらどうでしょうか。
司法(予備)試験について、その道の専門学校が書いている記事に次のような記載があります。

予備試験合格に必要な勉強時間は?伊藤塾
>一般的に司法試験予備試験に合格するために必要な勉強時間は2,000〜5,000時間…
>仮に5,000時間の勉強時間の確保が必要と仮定したとき…1日にも休みなく勉強した場合以下の時間が必要である。
>1年合格、約14時間
>2年合格、約7時間
>3年合格、約3.5時間

何年で合格を目指すのかによって変わってきますが、
10分では全然時間が足りていないのは間違いないですよね。

これは十分な量の努力とは言えないと思います。

まとめ
総合して考えてみましょう。

弁護士を目指す為に、
①法学科に入学する
②司法予備試験の試験範囲に絞った勉強をする
③毎日7時間勉強する(2年合格想定)
以上を実践しているんだ。と言う人がいたらどうでしょうか。
本当に弁護士になりたくて、それを実現しそうだな。と思いませんか。

ただ努力している人との違いは、この具体性の違いだと言えるかもしれませんね。

結果が出ないと悩んでいる方は、
自分が今している努力が、
「正しい場所で、正しい方向で、十分な量の努力がなされているか」
考えてみると良いのではないでしょうか。